昨日ケンタッキーに行ったら、「きっとあなたは来ない〜♪」とか「クリスマスが今年もやってくる〜♪」とか、うるさいぐらいにがんがん流れていた。
長女と二人、「何か感じ悪いね・・・」とつぶやきながらフライドチキンを食べた。
少し前までそうでもなかったのが、ここ数年こういうのがすごく感じ悪いのである。
何がどう感じ悪いのか。
一つには、娘たちも20代になって落ち着いてきたということもあるが、
最大の理由は「はしゃぐような気分じゃない」ということだ。
若者の置かれている状況がとても悪いのである。
社会人の長女は仕事に追いまくられてスパに癒しを求めているし、
難しい職種にこだわる次女はまだ就職活動中。視界不良だ。
何ていうことはない、消費文化の最前線を走らされてきただけ。
自分たちはいい状況にはいないということがわかってきて、すっかり冷めているのだ。
「もう絵空事は充分」という気分らしい。
次女あたりは、「不愉快なのでクリスマスは家で蕎麦を食べる」と言っている。
つくられた非日常はもうたくさんだそうだ。
私は私でミシュラン騒ぎにうんざり。
青山も銀座も老舗ブランドの旗艦店ばかりで、行く気もしない。
無駄な再開発や不要な商業施設の乱立にも不快感しかない。
この前テレビで森ビルの社長が、「新橋を再開発して高層ビルにする」と言っていて、
怒りのあまりティッシュを投げつけてしまった。
かつて「元気の素」という言葉がよく使われたが、今やそんなものはない。
あるのは「せめてもの慰め」で、それは映画や音楽や舞台だ。
一昨日はフランスのステージアート、フィリップ・ジャンティの「世界の涯て」を観てきた。紙やポリ袋といった安い素材を使って、不可思議な世界を見せてくれる。
心が温まった。
で、家に帰ると「新宿御苑で迎撃ミサイルの移動実験をする」とか、
「何としてもアメリカ軍に給油する」とか何とか言っている。
有志連合が分裂する中、日本だけがいつまでもアメリカに寄り添っている。
ああ、やだやだ。
by G2

