自民党政権が続く中で、やはり彼等にとっても都合の悪いものを国民に知らせたくない・・そう言う意思が働いているようです。
ただし、それはある程度のヒットを飛ばせる人の場合で、そうではない人は案外、言いたいことをきちんと歌に乗せてファンに届けてくれます。
谷山浩子さんの2002年のアルバム「翼」から・・
「ゆりかごの歌」
人は人を殺せる 誰もおまえには
教えなかった歌を 風が歌うよ
人は人を殺せる 歌はくり返す
人は人を殺せる そう作られた
おまえが世界に 生まれてきたことを
人は祝うだろう 涙の中で
温かな体と ほほえみと夢と
憎しみと孤独を 包むゆりかご
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本当は素直に喜ぶべき子供の誕生も、場合によっては将来の戦士として喜んでしまうことにもなりかねない・・
重いテーマの曲です。
この曲はあの9.11の頃に製作されていたアルバムの中にあるわけで、アルバム自体が重い感じのアルバムになってはいるのですが・・
このあとのアルバム「宇宙の子供」にも「よその子」という曲が一番始めに入れてあって・・
これは、友達と仲良く遊ぶ子(君)に、実は帰る家がなく、彼が見る家々の明るい雰囲気に彼は入りたいと願う・・けれどもそれは出来ない。
一度は「君」は、そう言う家を憎みます。
それでも、それを恨むのではなく、彼は自分がすべての人の幸せを願い、すべての家の扉を開けていける人間になると決意する・・
そう言うテーマの曲です。
こう言うメッセージ性の強い作品を書く他のシンガーソングライターを僕は知らないのです。
谷山浩子さんのすごさは、自分が書きたい曲、伝えたいメッセージを素直に曲に出来ることだと思います。
この人は、どちらかというと音遊び、言葉遊び的なヒットを作ってきた人ではあるのですが、もう30年ほど前になるデビュー以来、フォーク調の優しいメロディ、しっかりしたメッセージ性、そう言った曲もたくさん、作り上げてきた人です。
地球の滅亡を静かに歌い上げた「ほうき星の歌」や同じテーマをちょっとコミカルに表現した「てんぐさの歌」などもファンには良く知られています。
人生への応援歌、あるいは世間では認められないような恋愛への応援歌・・
僕はこの人の歌を聞くたびに、音楽というものが心に染み込み、人を自由にする・・そう言った良い意味の影響というものを素直に感じるのです。
さて、音楽業界では音楽性がどうのとか、いろいろ難しいことを音楽に理由付けて評論する阿呆たちが高給をとって遊んでいるわけですが、音楽、中でもフォークというものは基本的には歌でメッセージを伝えることから始まったはずです。
分けのわからぬ楽器の乱舞を音楽というのなら、音楽本来のメッセージ性は不用であるとでも言いたげな、今の音楽シーンですが、それが音楽の自殺行為になっていると僕は思うのです。
メッセージのないものは強く人を惹きつけることは出来ないと思うのです。
谷山さん!ひるまずに頑張れ!

