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通俗のかけらもなし! 女子フィギュアの歴史に残る浅田真央の「鐘」
バンクーバーオリンピックで浅田真央が出てきた瞬間、私は頭を抱えた。
何て似合わないメークと衣装! スタッフは何してる!
この時点で負けを覚悟した。
正直に言うと、むざむざ金メダルを逃すの見たくなかったので、
その後ろくに演技を見なかった。
編集された短い映像をニュースでチラッと見て、やはりねぇと嘆いていたのである。

しかし、今回の世界選手権で初めてじっくりと演技を見て、印象は一変した。
浅田真央が挑もうとしているテーマは、とてつもなく大きかったのだ。
彼女は誰も到達できなかった高みをめざしていた。
あのチャレンジは、金メダルを取るよりも価値があったかもしれない。

実はオリンピックの後、長女のピアノの発表会があった。
社会人4年目、毎日多忙で週末は疲れを取るだけで精一杯。
それなのに発表会に出つづけている。

しかも今回弾くのはドビュッシーの「喜びの島」だ。
難曲である。それだけではない、大衆性が全く無いのである。
もっと楽に弾けて一般受けする曲はいくらでもある。
私と次女は陰で、どうしてわざわざあんな冒険をするのかと嘆きあっていた。

思い切って長女にも言ってみた。
「あなたのやっていることは真央ちゃんと同じよ。
キムヨナのような上手なやり方もあるのに」。
長女の答はこうだった。「私は自分を高めたいの」。
それを聞いて私は諦めた。そういう考えなら仕方がない。

長女のそういう生き方は本人の気性もあるが、先生の影響を強く受けているのである。
中学校への推薦を受ける適性検査という実技試験で、長女は難曲に挑んだ。
だから当然、同級生ほどうまく弾けなくて評価も低く、
あやうく推薦を受けられないところだったのだ。

それを聞いて先生は驚いて、こう言った。
「あのチャレンジを評価しないなんて信じられない」
音楽学校なんてそんなもの。無難にまとめた方が勝ちなのだ。
何しろ、音楽学校の教師は演奏家になれなかった人たちなのである。
現役ピアニストの先生とは視点が違う。

長女の頑ななまでのチャレンジ精神は、その後も変わらない。
当日、社会人としてトリを務める長女の演奏を、次女と私ははらはらしながら聴いた。
出来はちょうど、オリンピックの時の真央ちゃんレベルだった。

まぁ何とかまとめて良かったと胸を撫でおろろしていた時、
先生の後輩のピアニストが近づいてきた。
彼は北京出身の天才棋士,呉清源の息子である。

呉さんは私に向かって、「おめでとうございます!」と言った。
私は一瞬、言葉の意味を理解しかねて「はぁ」と答えた。
すると呉さんはこう言ったのである。
「ドビュッシーの中でも、あれほど力と命を込めなければならない曲はないですからね。
 お嬢さんは立派だ」

その言葉を聞いた時、私は突然涙が出てきた。
わざわざ一番困難な道を往く長女を、私はいつも生き方が下手だと心配している。
実はそれは、長女の中に自分の不器用さを見るからでもある。
だからイライラする。いつも損ばかり。

だが、ピアノおたくで(失礼!)子どものように純粋で心のきれいな呉さんは、
それを真っ直ぐに評価してくれた。
ああ、私はそういう視点を見失っていたと気づいた。

今回、世界選手権で浅田真央の「鐘」をじっくり見て、私は心から感動した。
彼女は恐らく損をしているが、あれこそフィギュアの王道である。
何より、通俗のかけらもないところが私の胸を打った。

芸術を追求するとフィギュアはああなる。
あれはもう、順位や採点という世俗の価値観を超えた世界だ。
真央ちゃんはポピュリズムと無縁のところに立っている。
高みをめざす強い意欲と真摯な姿勢が、全身から滲みでていた。

何よりも芸術性が高い。
私は今まで歴代の女子フィギュアの演技では、カタリーナ・ビットのカルメンが最高だと思っていたが、真央ちゃんはそれを超えたと思う。

日本人があのテーマに果敢に挑んだところが、また素晴らしい。
帝政ロシアにおける抑圧と革命・・・こんなテーマに取り組む選手が他にいるだろうか。
彼女は時代に逆行して、敢えて笑顔とは無縁の世界に挑んだ。
その不器用さと生真面目さを私は評価したい。

ここ数年、真央ちゃんが時代の趨勢や見栄えを無視してまでも芸術性を追求してきたことは、決して無駄にはならないだろう。
若いうちから世間と妥協するより遥かにマシだ。
まだ19歳なのだから。成功が全てじゃない。

彼女の頑固さが、今後大きな成長に通じることを祈る。
トリノの観衆が真央ちゃの演技に寄せた惜しみない拍手と賞讃を力に、さらに前進してほしい。

ピアニストが真央ちゃんの演技と「鐘」について語っているブログ/Risa,s音楽雑記
http://blog.goo.ne.jp/risapiano/e/9d0ab0a13b2f6a905304bba839406502

画家さんが真央ちゃんの演技を賞讃しているブログ/福山知佐子のブログ
http://chitaneko.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/index.html#entry-60140472

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この記事に対するコメント
孤高の存在
はじめまして。
浅田選手の鐘本当に素晴らしかったですね。
彼女の今回またはオリンピックでの芸術性については
名のあるプロの芸術家(音楽家や画家たち)からフィギュアの枠を超えているとか次元が違うとか恐怖さえ感じるほどと称えられているのをよく見かけます。
同じく難解な曲を自ら選び、称えられた娘さんは素晴らしかったに違いありませんね。誇りですね。
【2010/03/30 03:02】 URL | 月 #-[ 編集]


書き出しを読んで(-_-#)コノォ!と思ったのですが最後まで読んでよかったです。
あと結果だけをニュースでみると、マスコミに騙されますので気をつけてください。
【2010/03/30 08:35】 URL | #-[ 編集]


前のコメントを読んで、反論を書きたくなっていたのですが、今回のを読んでやっとわかったかと、安心しました。
【2010/03/30 13:07】 URL | #-[ 編集]

鐘の本当の意味
鐘はロシアで火災、空襲などの警報器の役目でした。火災、空襲から逃げる人々、迫ってくる恐怖に立ち向かう強さ、燃えあがる炎のようなものすごい大きな怒りを描いた曲だそうです。鐘は火災、空襲の警告。警報器。
真央ちゃんとタラソワはの鐘はまさに警告そのものです。真央ちゃんとタラソワはスケート業界に警告の鐘をならしました。これ以上不正を行うとフィギュアファンがいなくなります!不正はやめて!!トリノから四年間もの間、真央ちゃんを潰してキムヨナを勝たせるために不正ジャッジと何度も何度もルール改正されていました。せまりよる不正という闇に炎のように立ち向かおう。警告だ。
まさにそのものです。オリンピック真央ちゃんがノーミスで演技を成功させても勝てなかったのです。最初からキムヨナの優勝は決まってました。不正ジャッジというが決めた勝敗。真央ちゃんとタラソワはわかっていた!それでも立ち向かおう!警告しよう。
私は涙がとまりませんでした。
真央ちゃんは天才すぎるからこんなにこんなに手の込んだやり方で潰しにかけられたのです。それでも逃げずに立ち向かう強さはまさに鐘でした。
衣装の色は炎を現しています。
女性を表現するのではなく警告と炎(鐘
【2010/07/19 01:51】 URL | ひい #-[ 編集]

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
【2013/03/17 10:16】 | #[ 編集]


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