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トヨタ車プリウスの値下げ
伝え聞くところによれば、トヨタのハイブリッド車プリウスの新型の開発には、約2000人がかかわったらしい。これは通常の10倍を超えているとか。

プリウスのもともとの想定販売価格の下限は250万円であった。電気モーターのみでの走行も可能なストロングハイブリッド車で、他の追従を許さない10·15モードで38km/ℓの圧倒的な低燃費、大排気量エンジンを積んだ高級セダンに迫る加速力などを考えると、250万円は妥当な価格だと思える。

一方、トヨタのライバルとしてはいささか貧弱なホンダは、5ナンバー枠に収まるマイルドハイブリッド小型乗用車インサイトを189万円で市場に投入し始めた。ホンダのインサイトの売れ行きは当初好調だった。

すると、トヨタから驚くべき発表が行われた。プリウスの想定販売価格の下限を250万円から205万円に下げるというものだ。

ハイブリッド車の購入を考えていた人々は、もちろん、多いに喜んだ。プリウスには8万台分の予約注文が入り、ほぼ確実にインサイトの4倍は売れるだろう。しかし、価格は1台あたり45万円も下がっている。8万台分だと、粗利益が360億円ほど減ることになる。

また、プリウスの価格を下げたことで、トヨタの他の車種の価格にも下げ圧力がかかる。仮にその下げ圧力が1台あたり平均15万円になれば、トヨタの純利益は消えてしまう。プリウスの価格の引き下げは、実に危うい勝負手だ。

プリウスは3ナンバー枠の普通乗用車であり、インサイトは5ナンバー枠の小型乗用車だ。製品として、プリウスとインサイトでは格が違う。プリウスとインサイトは、それぞれの格に応じた価格設定で、トヨタとホンダの両社に安定した利益をもたらしうる希望の星だったはずである。

今回の価格引き下げで、プリウスは、むしろ、トヨタの今でも低い売上粗利益率をさらに引き下げる危険要因にもなりかねない存在になってしまった。おそらく、次の不況時には、さらなる「カイゼン」と人員削減が行われるだろう。

私は競争を否定しない。しかし、格違いの競争は会社のためにならないし、長い目で見れば、大部分が生産者を兼ねている消費者のためにもならない。

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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済


この記事に対するコメント
車格的には
プリウスの3ナンバーは、技術的な要因によるもので、実質上はコロナやブルーバードクラスの車格のはずです。
初代モデルは5ナンバーでしたね。
【2009/06/23 18:35】 URL | こう@電車おやじ #-[ 編集]


街での加速力ではプリウス1.5ℓのほうが、3ナンバー枠のスカイラインR34, 2.0ℓより上でした。最新のプリウス1.8ℓはさぞかし……
【2009/06/29 12:40】 URL | Lexar #tV7uNBRQ[ 編集]

格が違うかな?
先行しているプリウスの方が技術的な優位性があるとは思いますが、この2台は完全な競合車種ですよ。ナンバーが違うから格違いなんてのは無知以外の何物でもありません。
プリウスが3ナンバーなのは全幅が基準の1.7mを45cmオーバーしてしまったからだけで、それ以外の基準は排気量を含めて全て5ナンバー車基準内なんですけどね。
ちなみに、インサイトの全幅は1.695mです。あと1cm長かったら車格が上がったんですかね?
【2009/07/09 12:22】 URL | pia #-[ 編集]


Re: http://myp2004.blog66.fc2.com/blog-entry-154.html#comment800

記事全体を読んでもらうとわかりますが、インサイトは「5ナンバー枠に収まるマイルドハイブリッド小型乗用車」です。3ナンバーと5ナンバーの違いだけに着目したのではありません。

インサイトのエンジン + 電気モーターの最高出力は75kwであるのに対し、プリウスのそれは133kwです。
【2009/07/30 09:04】 URL | Lexar #tV7uNBRQ[ 編集]

その比較は無意味では?
返信ありがとうございます。

「5ナンバー枠に収まるマイルドハイブリッド小型乗用車」だからということですが、上記のとおり5ナンバーに収まる収まらないは数センチの全幅の違いしかなく、小型といっても車体のサイズはプリウスとほぼ同じです。そして、インサイトがマイルドハイブリッドなのはホンダが独自開発したIMAを使いたいからであって、プリウスのようなエンジンとモーターを並列する車を作れば先行のプリウスに勝つことが難しいからでしょう。

ちなみに、最高出力を比較していますが、そのエンジンとモーターのカタログスペックの足し算は無意味だと思いますよ。インサイトはエンジンとミッションの間にモーターを挟むIMA方式なので最大出力の単純合計でも実測値に近い数字が出ますが、プリウスはエンジンとモーターを並列しているので両方を最大出力で回し続けるということはなく適正出力に制御されます。専門誌の実測値ではインサイトの最高出力(馬力)が70~88に対し、プリウスは58~99です。

こうした数字を並べなくとも、世間的には両者は競合車種として認知されていると思いますし、だからこそトヨタが値下げという手段に出たと考えるのが自然かと思いますが。
【2009/07/30 23:25】 URL | pia #-[ 編集]

Re: その比較は無意味では?
その専門誌はエンジンだけを測定しているみたいですね。kwを馬力に換算してみると、次のようになります。

インサイト: 88馬力エンジン + 14馬力電気モーター

プリウス: 99馬力エンジン + 70馬力電気モーター

もちろん、電気モーターで使われる電気はエンジンを回して発電したものですから、走行期間において熱力学的に出力の合計を取れば、確かに、インサイトは88馬力、プリウスは99馬力といえなくもありませんが、瞬間的な出力では、プリウスがインサイトを圧倒します。
【2009/08/02 08:50】 URL | Lexar #-[ 編集]


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