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それぞれの語族とそれぞれの社会

どのような言語も、最初は抱合語と呼ばれる分類に属する状態に始まる。アイヌ語やエスキモー語は抱合語である。

語族が文字を使うようになると、文法が単純化し、抱合語は膠着語に変化する。日本語と韓国語はいずれも膠着語であり、言語としては若いほうだ。膠着語話者は人間関係の構築に時間がかかるので、人間関係を定型化する。世間体が重視され、年齢のわずかな違いにも上下関係を設定する。苦手だからこそ、「和」は「尊し」とされる。

長い時間の経過で、膠着語はドイツ語や英語のような屈折語に変化する。人称代名詞が擦り切れて小さくなり、全体的には伝達の道具として膠着語よりも優れたものになる。屈折語話者は、人間関係を素早く構築できるため、それを壊すことをそれほど怖れず、はっきりとした意見をいえるので、議論が得意だし、社会的合意を短期間に形成し、また、修正できる。枢軸国の降伏順序はイタリア、ドイツ、日本だった。イタリア語は屈折語として古く、ドイツ語はまだ膠着語の特徴を残す屈折語であり、日本語は膠着語だ。伝達速度の順になっている。

伝達の道具として洗練される一方で、屈折語は思考の道具としては使い勝手が悪い。単語が短いため音声を用いての伝達にかかる時間は短いが、伝達を受け取った側の頭の中では解釈処理負荷が大きい

  • I drew a map.(私は地図を描いた。)
  • I drew the veil over my face.(私はそのベールを顔に被った。)

「drew」の解釈は早い場合にでも目的語が登場するまで確定されない。実は、2つ目の文においては、「my」が登場するまで、「drew」の解釈は不定である。

I drew the veil ―(私はそのベールを描いた(?))
→I drew the veil over ―(私はそのベールを最初から再び描いた(?))
 →I drew the veil over my face.(私はそのベールを顔に被った。)

一方、目的語が先行する日本語では、動詞の多義性は問題になりにくい。

  • 私は約束を守った。(I kept my promise.)
  • 私は規則を守った。(I followed the rule.)
  • 私は彼女を守った。(I protected her.)

最近では、コンピュータプログラムも日本語のような記述をするようになってきている。

屈折語話者は考えるのに時間がかかるので、思考を定型化して大がかりな哲学を作る。

屈折語がさらに年月を経ると、思考効率が極めて低いが、伝達効率が極めて高い言語に到達する。こういう言語は孤立語と呼ばれる。現代の中国語は代表的な孤立語である。あれだけの大きな人口が1つの国に収まることができるは、孤立語あってのことだ。中国語がまだ屈折語であったころには、先の大戦までのヨーロッパのように、数多くの国々が相争っていた。

各語族に得意なことと苦手なことがあるため、社会の形態にグローバルスタンダードを設定するのは難しい。例えば、哲学への傾倒は思考を得意とする日本人の能力をむしろ束縛する。「皇国史観」とか、「自由競争」とか、そういうものにかぶれると、日本人は本来の能力を発揮できない。その一方、人間関係の構築を苦手とするため、どこかで個人が間違っていることに気がついても、社会全体としてそれを素早く修正することはできないのだ。

100年に1度といわれる金融危機に際して、日本経済は「出火元」のアメリカよりも深刻な痛手を被った。政治家たちは危機的状況を打開しようと頑張るが、政策合意に時間がかかってうまくいかない。そういうことが不得意なのだから、これはしょうがない。膠着語話者は社会的行為形成の素早さにおいて、屈折語話者や孤立語話者には遠く及ばない。

フィンランド語は膠着語と屈折語の中間くらいで、フィンランド人は教育に熱心だ。考えるのが得意なフィンランド人は、その強みを磨き上げている。アメリカ人やフランス人より、フィンランド人のほうが、日本人にとってのよい手本になりそうだ。

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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済


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