それが民主主義の基本です。
僕自身、これまで総選挙の必要性を説いてきました。
でも、今の麻生政権ですが、なかなか役者をそろえていて、ちょっと麻生劇場の続きを見てみたいなとも思います。
暴言を吐いた五日大臣は論外ですが・・
(あくまでも興味本位ね)
さて、盛んに気勢を挙げる民主党・・
その民主党の政策で以前から大いに疑問に思っていることがあります。
「高速道路無料化」
これは、高速道路というものが本来は原価償却が終了した時点で無料化されるという当初の政府の意見を今になって民主党が突いているわけです。
けれども、日本にあって、高速自動車国道や都市高速道路が有料であることはある意味では社会の常識にひとつになってしまっています。
鉄道や航空など公共交通は高速道路をマイカーで旅行する場合のコストに対して、これに対抗できるよう、運賃を決めているのが現状です。
もしも、高速道路無料化が実現するとどうなるか・・
1・・公共交通の崩壊・・
鉄道ネットワークは失われ、自家用車を保有しない国民には旅行など夢のまた夢になってしまいます。
首都圏や関西圏ではプラス面のほうが多いでしょう、
でも、九州・四国・北海道・・
こういったところの鉄道は幹線鉄道すらその存在意義を失います。
鉄道だけではありません。
ローカル航空も自家用車の波に飲まれてしまうでしょう。
2・・高速道路の低速道路化・・
料金不要の高速道路には短距離の通勤や買い物利用者まで殺到し、道路渋滞が慢性化、高速道路は低速道路となりはて、かえって通勤や買い物への時間負担が増えてしまうばかりか、物流に大混乱をきたすようになるでしょう。
3・・地方小都市商圏の崩壊・・
買い物客は勢い、大都市に近い巨大ショッピングモールに出かけるようになり、地方小都市では商店街はおろか中規模のショッピングモールもその存在基盤を失うでしょう。
4・・CO2排出量の増加・・
自家用車が中長距離の移動にも現在以上に頻繁に使用されるようになり、結果としてCO2は大幅に増加してしまうでしょう。
確かに欧米ではハイウェイは無料であることが多いです。
ですが、そこには蓄積された歴史があり、それは日本とは事情が異なります。
ある日突然、有料のものが無料になるとどんな影響を及ぼすか・・
結果的には経済活動を活性化させるどころか、国民の格差を広げ、よりいっそう、国民に大きな負担を強いてしまいそうな気がしています。
実際、兵庫において有料道路が無料化されるということがここ数年、実現しているところがあります。
それらの道路では慢性化した渋滞がドライバーを苦しめています。
話によると、民主党は高速道路無料化に際して自家用車1台あたり数万円の税負担増を考えているとのことですが、そうなるとさらに、税負担に耐えられない国民は自家用車も保有できず、満足に移動できない社会が実現してしまいそうです。
まるで戦後の米国を見るようです。
もちろん、現在の国民の閉塞感を打ち破るには物流コストを下げ、少しでも経済活動が活発化する高速道路無料化という政策には確かに大きな意義があるのもまた事実です。
ですが、肝心のトラックが自家用車の波に飲み込まれてしまうと物流コストを下げるどころか、時間的、人的損失のほうが大きくなってしまいます。
もしも物流コストを下げるために高速道路を無料化するなら、それは気ままに走る自家用車を含めた無料化ではなく、ある程度、登録手続きなどを済ませた物流や公共交通のクルマに限って行わなければならないと僕は考えています。
民主党の元代表だった前原さんはSLファンで有名ですが、彼は僕と同じ世代・・
しかも、関西出身です。
生身のSLの、良さも悪さも知っているとは思えません。
彼が好きなのはファンタジーとしてのSLだけなのでしょうし、それは結局、リアルな目で交通というものを見つめたSLファンではなく、バーチャルな目でファンタジーを夢見た感覚でしかないのかもしれません。
バーチャルでしか物事を見ることが出来ない人たちが選挙対策のために実に危険な「約束」をしようとしている。
僕はこのことだけを考えても、高速道路無料化などという馬鹿げた政策を訴える今の民主党に期待すべきものがなくなってしまいます。
では与党はどうか・・
公明党は前回選挙の際、「自動車重量税の引き下げ」を公約に掲げ、それを見た僕は唖然としたのを思い出します。
環境重視をとなえる政党とは思えぬ選挙対策、人気取りだけのための公約・・
せんだっては公明党の太田代表が定額減税をいかにもすばらしいものであるかのように演説する場面が報道されていました。
おい!
財源は!
定率減税を廃止したのはどこのどいつや・・
しかし、いろいろ考えると・今もし選挙があれば僕らは究極の選択をしなければならないということではないかとも・・思えてきました。。

