最近の大学生は大変だ。
ある新聞の報道によると、大学2年生から就職活動をしているそうだ。
最近のご時世、一歩足を踏み外すと二度と浮かび上がれない。
そんな不安に駆られた焦りから、学生たちは必死なんだろう。
僕が学生だった20年近く前(もうそんなになるんだ!)を想い起こす。
一応、法学部だったけど、まともに法律の勉強はしなかったぁ。
よく寝て、友達とつるんで、とりあえず本は読んでおいて、
あとはあの有り余る時間を何に使っていたのか、ほとんど覚えていない。
改革開放が始まり、徐々に近代化されつつあった中国へ留学した。
まぁ、留学中もあんまり真面目な学生ではなかった。
いつも夜更かしして、ぎりぎりに授業に駆け込み、
テストの成績だって、ほめられたもんじゃなかった。
本を読んだり、その辺をプラプラ歩いたり、
あとはくだらぬ妄想に時間を費やしていた。
そうそう、酒を覚えたのも留学中だ。
毎夜、中国の「五星ビール」を傾け、
音楽を聴きながら本を読んで、いろんな空想にふけっていた。
学生最後の1年間は、就職が何とか決まってからは、
ハマリつつあったクラシック音楽に費やした。
バイト代はほとんどCDに変わっていった。
あの頃、フルトヴェングラー指揮のベートヴェンの交響曲を聴きながら、
自分が世の中を変えられると本気で信じていた。
こんな学生時代をすごした僕でも、
入社してからはいろいろあったけど、
たまたまいい人にめぐり合えたからかもしれないが、
一応、なんとかビジネスマンとして会社で働けているんだよ。
だから企業の採用の担当者は、もっとおおらかに今の若い人たちを見守ってあげてほしいな。
今、自分の学生時代を振り返って、本当にいい学生時代をすごせたと思っている。
利益だとか、やりがいだとか、そんなつまらないことから無縁で、
本当に自分自身と向き合える時間を持てていた。
あの頃の妄想や空想が今、自分の肥やしとなっているんだ。
あの素晴しい時代をもう一度。
就職活動で必死になっている学生たちを見ると、そう思えてならないな。
あまりに現実を見すぎた自分が世の中全てを変えられるとは思わないけど、
せめて自分が関わる部分だけでも、良くしたいと思う。

