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スギちゃんの大怪我でよみがえる苦々しい記憶/かつて香港のタレントを死なせたこと 
スギちゃん

 夜中に怒りながら投稿などしていると、寝付きが悪くなって翌日に影響する。しかし、これが怒らずにいられようか。スギちゃんの大怪我のことだ。あんな下らないバラエティー番組のお陰で、車椅子生活になるかもしれないのである。

 私の怒りが収まらない理由は他にもある。皆さんは御記憶だろうか。20年ほど前、やはりバラエティー番組を深夜に収録していて、香港のタレントが死んだのである。確か、濡れた高い台の上でゲームをさせていて。

 しかも香港のタレントが死んだというのに、マスコミは収録に参加していた日本人タレント、ウッチャンが落ち込まないかということばかり心配していたのだ。異常ではないか。私は怒り狂った。

 日本はテレビ局と新聞が系列関係にあるから、業界内でお互いを庇いあったのだろう。しかし何より、当時の日本人のアジア認識が、その程度だったということなのだ。全くひどい話だ。

 その事故が起きたのが何年だったか、正確には覚えていないが、中国への返還前だったことは確かだ。もし返還後だったら、もう少しは気を遣っただろうから。当時の日本人にとって香港とは、グルメとショッピングの街だったのだ。今のソウルのように。

 香港旅行は大人気だったが、香港の歴史や文化を理解しようなどという人は、ほとんどいなかった。太平洋戦争勃発と共に日本が占領したことなど、学校でも教えないし。ま、香港の人も今では忘れているかもしれないが。香港と聞くと、私はタレントを死なせた苦々しい記憶が甦ってくるのである。

 
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「桐島、部活やめるってよ」を観て、天皇制を連想してしまった私
画像

 「日本人よ、これが映画だ!」というド派手なキャッチコピー付で公開されたハリウッド大作「アベンジャーズ」が、公開二週目でスクリーン数を半分に減らしたそうだ。あらゆるアメリカン・ヒーローを集めたCGアクション映画で、予想通りの急降下ぶりである。

 映画業界では今年の洋画ナンバー!の期待をかけていて、既に「ダークナイト・ライジング」を超えているそうだ。だが、こういう映画に期待をかけているようでは業界の先行きが心配だ。世界を席巻しているハリウッド映画だが、もはや単純化が極限まで来ている。その発想の貧困ぶりには、一つの文明の終わりを感じさせるものがある。

 その「アベンジャーズ」を追い落としたのが、人気マンガの実写化である「るろうに剣心」だ。この映画は来週観るとして、取り敢えず観てきたのが、これ「桐島、部活やめるってよ」。大ヒットはしていないが、評判は上々だ。

 バレーボール部のエースで、付き合っているのは学校一の美少女という存在感抜群の人気者・桐島が、部活をやめるという噂が校内を駆け巡る。そして誰も桐島と連絡がつかない。その「桐島の不在」が、人間関係に微妙な波紋を広げていくという、まさに日本ならではの物語。

 学校内の階層化という視点から感想を書いている人が多いが、私にはこの「中心の不在」「真ん中が空洞」という設定が、天皇制を連想させて興味深かった。桐島の影が周囲を動かしているのである。誰が言い出したわけでもないのに。

 かわいい子役だった神木隆之介くんが、長じてオタク系イケメン草食男子となり、地味グループ代表の映画部部長を演じている。なお、NHKの大河ドラマ「平清盛」で、間もなく成長した源義経役で登場するそうで、楽しみだ。頼朝が岡田将生、義経が神木隆之介という超絶イケメン兄弟! ほとんど少女マンガの世界だが。




慰安婦問題解決のために/合同調査委員会の設置を
慰安婦像

今年の8月15日は例年以上に大変だった。
尖閣諸島に上陸した香港の活動家らは無事に強制退去させたが、 
ネットには弱腰だという声があふれている。 

では、どうしろというのか。 中国と喧嘩をせよと? 
私の持論は、「領土問題は双方が冷静になるまで、とにかく凍結」。 
今は、双方のナショナリズムが暴走しないようにすることが大切だ。 

一方の慰安婦問題だが、最近はさすがに全否定は難しくなったためか、 
主に次の二点で反発している。 
1 朝鮮王朝時代、奴婢の女性はひどい扱いを受けていた。 
2 韓国は今も、売春大国である。 
どちらも慰安婦問題とは別ですが、関連づけて反発しているわけだ。 

だが詳細は知らないとはいえ、多くの日本人は内心で過去の過ちを認めている。 
調査をすると八割が認めている。 
つまり慰安婦問題の解決は、黙っている穏健派の動向が鍵なのだと思う。 

私は最近、慰安婦問題を解決しようとしてきた良識派の手法にも、問題があると思うようになった。 あまりにも告発型であり過ぎる。 
「日本はこんなに悪いことをした」「日本人は悪い」という言葉ばかりを繰り返すので、
日本人が根っから、世界で一番残虐な人間であると主張しているように受け止められてしまう。 

もはや戦争体験も風化し、日本人が戦前とは別物のようになっている中、これでは伝わらない。 どうして日本があのようなことをしたのか、全体を俯瞰して説明する必要がある。 
「日本が行なったことは、世界的にも稀な組織的性犯罪であったこと」を前提にした上で、
朝鮮でも中国でも、下層階級の女性が置かれていた状況は悲惨だったこと、
しばしば性奴隷にされていたことも認めてバランス良く説明しなければ、今の日本人を納得させることはできないだろう。 
今、日本社会は女性を大切にしているので。 

また、韓国の協力も必要だ。 
取り敢えず、あまり関係ないアメリカ各地に慰霊碑を建て続けるというやり方は、
穏健派日本人の反発を買い、結果として問題の解決を妨げることになる。 
そうしたい気持ちはよくわかるが、気持ちを満たすことと問題の解決を目指すことは別だ。 

日本に決定的に欠けているのは、竹島問題にせよ慰安婦問題にせよ、韓国の怒りにきちんと向き合う姿勢である。 
政府も外務省も事なかれ主義で、放っておけばそのうち何とかなるだろうという姿勢で今日まで来た。 だからアメリカ中に慰霊碑を建てられてしまうのだ。 

現実的な解決への道筋としては、合同調査委員会を立ち上げて全貌を明らかにするのがいいと思う。 色々反発も出るだろうが、三年位かけて双方から調査を進め、その過程で少しずつ情報を公表していけば、その都度大騒ぎになったとしても、徐々に事実が浸透していくのでないかと思われる。 
というより、他に方法がない。

韓国としては腹に据えかねるだろうが、謝罪を要求し続けても事態が進展しない以上、
こういう合同調査が一番現実的な解決方法ではないか。


 




韓国選手の「独島」示威行為は誰に向けたものなのか
示威

  私はいつも韓国人選手の、「独島は我等のもの」という示威行為を不思議に思っていた。あれは誰に向けたものなのか。日本人向けなら、一部でも日本語で書かなくては意味がない。世界に向けた示威行為なら、やはり英語で書くべきだろう。でもたいていハングルなのだ。あれでは、北朝鮮の人間にしか伝わらないではないか。

 その謎が今回解けた。あれは恐らく韓国国民向けの示威行為なのだ。つまり、韓国人としての一体感を確認するための行為なのではないか。私がこういう仮説を立てたのは、今回このハングルが読めたからである。

 昨年の夏から勉強を始めて、何とか読むことだけはできるようになったのだ。そして、読めたとたんに謎が解けたのである。あの示威行為は、ハングルが読める人間にこそ伝わるメッセージだ。あのプラカードを作った男性も、「日本人に敵愾心は持っていない」と言っている。

 もしこの仮説が当たっているとしたら、韓国は今後、一体感を違うものに求めた方がいい。韓国選手は度々、こういう示威行為を繰り返してきた。それが今まで問題にならなかったのは、一つにはハングルが読める人間が少ないこと、主に日本を対象にしていること、そして韓国があまり目立たなかったからだ。

 しかし、韓国の存在感は以前より大きくなっている。韓国自体が、国際的な批判にさらされる場面も多くなってくるはずだ。世界には様々な文化がある。私が常々感心している韓国の激しい抵抗文化も、肯定的に受け止められるとは限らない。これからは色々問題が起きてくるだろう。

 私は領土問題で他国と争う気はない。ほとんどの領土問題が島をめぐって起こるのは、そもそも海に国境線を引くのが無理だからだ。近代国民国家の在り方自体が紛争を招くのである。そういう国家の在り方が変わるまで、50年ぐらい棚上げにしておけば、そのうち解決の道も見つかろうというものだ。

 それにしても、政府と官僚の無為無策と外交の機能停止で、竹島・尖閣諸島・北方領土と、領土問題が深刻化している。政府も外務省も難しい問題から目をそらせ、正面から話し合いをしようとしない。玄葉外相は韓国や中国を避け、無意味な外遊ばかり繰り返している。

 一方で、領土問題は国民を簡単に「団結」させ、下手すると軍事衝突すら招く。これだけは絶対に避けなくてはならない。両国の国民が国家の威信と自己を一体化させることなく、冷静さを失わないことを祈るばかりだ。

 最後に自戒を込めて・・・「愛国心は卑怯者の最後の逃げ場」(サミュエル・ジョンソン) 「愛国者に満ちあふれた世界は、紛争に満ちた世界になるだろう」(バートランド・ラッセル) 「愛国心は子どもの病気である。それは人類の麻疹である」(アルバート・アインシュタイン)

 

「おおかもこどもの雨と雪」狼とすら共存しようとした、日本人の自然観を美しく描く
おおかみ

 自然を畏れ自然から学び、狼とすら共存しようとした日本古来の自然観を、アニメならではの手法で美しく描いた佳作。心が洗われる物語だ。最後に流れる歌も心に滲みて、思わず涙が流れた。こういう自然観を失った末路が、原発大国への道だったのである。

 日本には、狼を祀った神社が各地に残っている。特に秩父地方に多く、今でも年老いた宮司が月に一度、山に登って、幻の狼のために食事を備える。狼は人間の手に触れたものは食べないということで、手で触れずに御飯を炊くのである。

 近代化と富国強兵政策で、日本人は日本狼を絶滅に追い込んだ。神格化された狼はかつて、「大口真神」と呼ばれていた。素晴らしい名前だ。この四文字を見たたけでイメージが湧く。漢字は全く素晴らしい。



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