Make Your Peace

日々の生活をする普通の人々が平和について考えるサイトです。本ブログは書き手によってカテゴリーを分けています。それぞれの違いもお楽しみください。 by MYP2004

トヨタ車プリウスの値下げ

伝え聞くところによれば、トヨタのハイブリッド車プリウスの新型の開発には、約2000人がかかわったらしい。これは通常の10倍を超えているとか。

プリウスのもともとの想定販売価格の下限は250万円であった。電気モーターのみでの走行も可能なストロングハイブリッド車で、他の追従を許さない10·15モードで38km/ℓの圧倒的な低燃費、大排気量エンジンを積んだ高級セダンに迫る加速力などを考えると、250万円は妥当な価格だと思える。

一方、トヨタのライバルとしてはいささか貧弱なホンダは、5ナンバー枠に収まるマイルドハイブリッド小型乗用車インサイトを189万円で市場に投入し始めた。ホンダのインサイトの売れ行きは当初好調だった。

すると、トヨタから驚くべき発表が行われた。プリウスの想定販売価格の下限を250万円から205万円に下げるというものだ。

ハイブリッド車の購入を考えていた人々は、もちろん、多いに喜んだ。プリウスには8万台分の予約注文が入り、ほぼ確実にインサイトの4倍は売れるだろう。しかし、価格は1台あたり45万円も下がっている。8万台分だと、粗利益が360億円ほど減ることになる。

また、プリウスの価格を下げたことで、トヨタの他の車種の価格にも下げ圧力がかかる。仮にその下げ圧力が1台あたり平均15万円になれば、トヨタの純利益は消えてしまう。プリウスの価格の引き下げは、実に危うい勝負手だ。

プリウスは3ナンバー枠の普通乗用車であり、インサイトは5ナンバー枠の小型乗用車だ。製品として、プリウスとインサイトでは格が違う。プリウスとインサイトは、それぞれの格に応じた価格設定で、トヨタとホンダの両社に安定した利益をもたらしうる希望の星だったはずである。

今回の価格引き下げで、プリウスは、むしろ、トヨタの今でも低い売上粗利益率をさらに引き下げる危険要因にもなりかねない存在になってしまった。おそらく、次の不況時には、さらなる「カイゼン」と人員削減が行われるだろう。

私は競争を否定しない。しかし、格違いの競争は会社のためにならないし、長い目で見れば、大部分が生産者を兼ねている消費者のためにもならない。

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女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?

 「女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?」という本がある。著者は、下流ネタで新書を出し続けている三浦展。女子高生のなりたい職業のトップ10にキャバクラ嬢が入っている現状を、いつものあまり実証的でない手法で叙述したものである。

 女子高生のなりたい職業のトップ10に入っていると言っても、そこには数字の魔術がひそんでいる。キャバクラ嬢人気は、ある層に特有の現象なのである。今、過半数の女性は学校を出ると、男性と同じように必死で就職活動をする。先日テレビで、そういう様子を見た。

 仙台の女子学生三人が一ヶ月半、東京でウィークリーマンションを借りて企業回りをしている。どうしても出なければならない授業がある時は、夜行バスで帰る。今までに就職活動に使ったお金は、40万円を超えるそうだ。

 結局、その一ヶ月半では内定が取れず、泣きながら仙台に帰っていった。これからは夜行バスで東京に通うことになるという。多くの女子学生が、こんなに真剣に就職活動をしているのである。

 キャバクラ嬢になりたいと考えるのは、彼女たちとは違う層だ。努力して何かになろうとは考えない、あるいは考えられない層なのである。恐らく、高校時代に学業に対する関心を失った少女たちだ。そんな彼女たちが輝く仕事、自己実現の手段として、キャバクラ嬢が注目されているということはあるだろう。

 その背景の一つに、軽薄で視聴率第一主義のテレビが、盛んにキャバクラ嬢を持ち上げている実態がある。キャバクラ嬢だけ集めたバラエティー番組を放映するなど、新味を出す手段として利用しているのだ。

 「小悪魔ageha」というキャバクラ嬢風ファッション誌まであって、売れている。こうなると便乗ビジネスが次々に出てくるのである。しかし、キャバクラ嬢出身の女性編集長はこう述べている。「実際にキャバ嬢をしているのは、それなりに事情がある女性。高校生がなりたい仕事として挙げるなんておかしい」。

 当然の話だ。しかし、こういう常識が忘れられがちなのである。便乗ビジネスがあふれるに従って、キャバクラ嬢が社会で認知されたような風潮になってきた。中には「職業に貴賎上下の差別はない。立派な職業だ」などと言い出す勘違いも出現した。

 「職業に貴賎上下の差別はない」のは当然だ。キャバクラで日々の糧を稼ぐ女性を差別する理由はない。だが、目指すべき立派な仕事とまでは言えないだろう。恐らく最大の問題は、産業社会に人材を提供するシステムとしての偏差値体制が、ある層を脱落させることを前提にしていることだ。

 市場原理に貫かれた教育界は、ますます競争を加速させ、この層は今や邪魔者以外の何物でもない。人間への多様な評価、多様な価値観を復活させなければ、一部の少女たちはこれからもっと、おかしな価値観に傾いていくだろう。

 もう一点、性的魅力をアピールすることが、過剰なまでに賛嘆される風潮もある。これには様々な理由があるが、一つにはやはりマーケティングの問題がある。高い服が売れない中、皆が今着たい服をつくって売る「リアルクローズ」が主流になって、読者モデル上がりのデザイナーが市場を引っぱっている。それが売れているため、現状を誰も批判できない。

 もともとドレスコードが曖昧だった日本社会は今ロールモデルを失い、TPOが消滅しつつある。60代の野際陽子が携帯ゲームのCMに出るような時代で、着こなしの美しさを見せるような大人もいない。ファッションには公共性や社会性があると話す業界関係者もいない。
 
 60年代、次々にパリコレクションに挑戦していった頃のデザイナーには、日本人ならではの着こなしがあるという気負いと哲学があった。今や東京ストリートが最先端だと持ち上げられる中で、日本のファッション界は袋小路に迷い込んでいる。その行きつく先が制服ファッションとキャバクラ嬢風ファッションでは、シャレにならない。

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失策と不運

麻生政権が実施した景気浮揚策・・その目玉の一つが高速自動車国道のETC割引だ。
どこまで言っても1000円と言う格安料金は、なぜかETC装置を設置しないと受けられないサービスではあったが、おおむね好評と報じられている。
けれども、これによって5月の連休中に高速道路へ繰り出した自家用車により物流は完全に麻痺、本来、高速道路のヘビーユーザーであるはずの運送業者はこの割引のメリットは享受出来ず、道路の大渋滞による大幅な遅延に泣いた。

高速道路では慣れぬ利用者によると見られる大事故が頻発し、僕の周囲でも山陽道での20台玉突き事故に巻き込まれた人も出たほどだ。

しかし、これだけなら、影響は一時的なものであり、一種のお祭り騒ぎの中での出来事と捉えられるかもしれない。

問題はこのことによって、本来、地球温暖化防止対策であるはずのCO2減少へ向けた「モーダルシフト」の真逆を行ってしまっていることにあるのではないだろうか。

前に書いたように自動車交通とは本来、その駆動力が電気であれ内燃機関であれ、鉄道に比すると大きくエネルギーを損なうものであることは明白である。

たった数人しか乗っていないローカル線列車でも、自家用車数台分よりもエネルギー効率は高いのだ。

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北朝鮮のミサイルについて ― II

北朝鮮のミサイルが発射された後、雑誌『WiLL』に田母神俊雄が『北朝鮮には核で対抗せよ』と題する記事を寄せていた。それを読んでつくづく、はやり、文民統制が重要だと痛感させられた。

軍事要員として特殊な環境に長らく身を置いた結果、田母神には状況全体が見えていない。

実は、北朝鮮のミサイル発射から、日本の自衛隊とアメリカの軍隊による対処まで含め、この件の全ては台本にきちんと従った政治的行事だった。

特殊な経路を通じた情報入手は必要ない。私も、多分、この記事を読んでいる読者のほとんども、そして、多分、田母神も、テレビを通じてこの行事を観覧したのだ。

麻生総理の顔に焦りの色はなかった。政治家はこの件が行事だと知っていた。

株式市場も動揺しなかった。投資家もこの件が予定された行事だと知っていた。

この件が政治的な行事だと気がつかなかった人は、冷静な判断力を発揮できなかっただけなのだ。

日本政府もアメリカ政府も、北朝鮮がきちんと予告した期間内にミサイルを発射することを信頼していた。地上配備型迎撃ミサイルを積んだ車両は緊急自動車指定も受けず、警察車両の先導もなしに、のんびりと配備先まで移動した。

ここから先は私の憶測が含まれる。

中国共産党は北朝鮮の崩壊を望まない。北朝鮮が崩壊し、韓国の国境が北上すれば、中国共産党にとって困るのは、中国北東部に住む韓国系民族が「中国から離れたい、韓国と一緒になりたい」といい出すことだ。現在、大部分の庶民が悲惨な暮らしを送っている北朝鮮が韓国と中国の間に挟まっていることで、国内の韓国系民族の独立気運は封じ込められているのである。

アメリカ政府も北朝鮮の崩壊を、当面の間は、望まない。弱体化しているアメリカ経済には、債券市場を炎上させかねない不安材料が、全部合わせると少なくとも1000兆円の金額に相当するほどはある。今後日本に対してゆすりたかりをする必要性が生じた場合、北朝鮮の存在はアメリカにとって有利になる。(アルカイダの訓練施設があったイエメンにミサイルを輸出する北朝鮮の船を、アメリカ軍はいったんは拿捕しておきながら、結局はその船のイエメン行きを認めた。イエメンに配備されたミサイルの軍事的な圧力により、サウジアラビアは随分とアメリカに協力的になった。アメリカが北朝鮮をうまく使うのは、前例のないことじゃない。)

北朝鮮のミサイル発射行事が執り行われるようになった経緯には、中国とアメリカの都合が含まれているに違いない。

この件について日本が無力だったのは、アジアが広域の安全保障とその先の統合を目指す道を歩んでこなかったからだ。

アジアが広域統合に向かって始動すれば、中国北東部の韓国系民族独立気運は総体的に弱まり、中国は困らない。

日中間に安全保障条約が成立すれば、中国からの脅威がなくなり、アメリカに対する日本の立場は強まるので、日本も困らない。

第二次世界大戦中の日本の判断と行動を熱心に擁護している人々の中に、アメリカに対する批判が弱いのはどうしたことだろう?

仮に昔の日本が正しかったのだとしたら、アメリカは極悪非道国家だったということになる。長崎と広島に原子爆弾を落としたのもアメリカだ。アメリカとの軍事同盟が無意味だとはいわないが、アメリカをそんなに信頼し続けてよいものか?

一方、元寇以来、日本はアジア大陸からの軍事進攻を被っていない。そもそも、元寇時に大陸を支配していたのはモンゴル人たちで、中国人ではない。中国人が日本に軍事進攻をしたことは歴史上皆無である。アメリカとの軍事同盟だけをあてにするよりも、中国との友好関係を深めていくほうが、日本の安全保障にとっては有益だ。中国政府による反日教育にも関わらず、日本人は中国でモテモテだ。芸名を「山村美代子」のような日本人風にしている芸能人すら存在する。

アメリカ経済をどう救済するのか、あるいは、救済すべきなのかどうかは、世界のすべての国が話し合って決めればいい。アメリカへの輸出で利益を上げている国は多いのだから、アメリカにはきっと支援の手が差し伸べられることだろう。

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北朝鮮のミサイルについて ― I

http://myp2004.blog66.fc2.com/blog-entry-147.html#comment790

ロボットの心配するならまずミサイルの心配をするべきですよ。

人によって心配の優先順位は違いますから、そこで べき 論は説得性がない。

私にとっても、北朝鮮のミサイルについての心配の優先順位はそれほど高くはない。何しろ、それについて個人でできることはほとんどないし、日本の国民全体としても、やはり、できることはあまりない。

そういうわけで、北朝鮮のミサイルについて、再び考え始めたのは最近のことです。

まずは、憲法第9条から考察してみます。

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

まず、「国権の発動たる戦争」は禁止されています。しかし、飛来する弾道ミサイルを迎撃しても、国権の発動にはなりません。「権力」や「権利」はその行使者の選択の余地を含んでいます。飛来する弾道ミサイルから国民を守るのは、国の権利ではなく義務ですから、一方的な防衛戦であれば、少なくともその開始時点に「国権の発動」はありません。

「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」とありますので、国際紛争を解決しない範囲内では、武力による威嚇も武力の行使も、日本国憲法では認められています。弾道ミサイルを迎撃しても、国際紛争は解決されません。国際紛争の解決には、外交により平和的に解決するか、軍事侵攻により敵性国家の軍事拠点を無能力化するか、いずれかの手段を取る必要がありますから、防衛のための武力行使は憲法に反しません。

「戦力」は「戦争を遂行する力」であり、「遂行する」は「最後までやり遂げる」です。日本には軍法がなく、軍事要員を戦場に強制的にとどまらせる仕組みがないので、日本の自衛隊は軍隊ではないし、戦力でもない。

この意見は政治的な意味での左派の間では異端ですが、私が思うに、対弾道ミサイル防衛システムは合憲です。

しかし、弾道ミサイルは音速の8倍から10倍くらいの速度で落下してきます。弾道ミサイルが事前の警告なしに発射されれば、それを迎撃ミサイルで撃ち落とすことは現在の技術では不可能です。

いや、まぁ、迎撃ミサイル以外の方法でならば、物理的には可能です。ちょっと前のことですが、コンピュータでシミュレーションを行ったことがあります。http://reviva.blog1.fc2.com/blog-entry-511.htmlに簡単にまとめました。スペースデブリをあらかじめばらまいておけば、96%を超える確率で弾道ミサイルを迎撃できます。しかし、それをやれば、人類は地球に閉じ込められ、もしかしたらあと数百年間も、宇宙進出が止まってしまうかもしれません。

大きな損失なしに弾道ミサイルを無力化する方法が今のところはないのですから、軍事的な解決の模索は下策です。


(つづく)

Lexar

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